風紀委員「コンクリの上で正座したらやけどしたんだけど‥」

世界観や用語の予習はこちら

 

沙月「クアッドコアに出場しようと思うんだ。」

彼女は羽々斬 沙月ハバキリ サツキ。セクターEで生活する3rdハイフェイズだ。

制服は校則を順守、髪はロングの黒で紫色の目をしており、身長170cmほど、胸はEカップといった見た目をしている。

彼女はエンフォースに所属し、日々学園の風紀を守るべく人に厳しく自分に厳しく生きている。

「カタナ・セイバー」の使い手であり、セクターEの凶悪犯罪者をエンフォースの権限において斬り続け、いつしか「エンフォースの剣姫」と呼ばれるに至った。

ツカサ「へぇ~、沙月センパイが出たいなら出ればいいじゃないですか~。」

沙月「ああ。だが、クアッドコアは私だけでは出場できないことは知っているだろう?」

ツカサ「あぁ~、そういえば2人でチームを組まないといけないんでしたね~。」

彼女はツカサ=エルフィオン。沙月と同じ学校に通う1stハイフェイズで、エンフォースに所属している。

学園内の監視やプロファイル(電子学生証)からの通報受信など、エンフォースの任務に関するシステム管理を担当している。

制服は校則を順守、銀髪の外はねボブで緑の目、身長は160cm程で胸はBカップ。

沙月のような戦闘に長けたメンバーが執行を行う裏で、指示出しやサポートを行っているメンバーの一人である。

沙月「そう、私だけでなくエンジニアが必要だ。さらに言うならば、エンジニアが制御する装備も必要になるな。」

ツカサ「ほへ~、なんかめんどくさそうな競技なんですねぇ~。」

「クアッドコア」それは2対2の4人で戦う最新の武術競技。チームは「ファイター」と「エンジニア」で構成される。

エンジニアはファイターが使用する武器や防具といった機械装備を開発し、試合中はそれらを状況に応じて制御することでファイターのサポートを行う。この競技の要といっても過言でない。

ファイターはエンジニアが用意したアイテムを装備し、相手チームのファイターと戦闘を行う。攻撃を与えた場合、その衝撃を審判となるAIが計測・加算し、一定(値は大会による)のダメージを相手ファイターに与えたチームの勝利となる。

ハイフェイズの大会もあり、沙月の学園ではセクター大会を制し、全セクター大会を先に控える、機棒・サファイアグレイブを操る「叢雨 & スクライヴェナム」チームが最強と言われている。

3チームで戦う「ヘキサコア」という種目も存在する。

沙月「そこでツカサ。お前に、その…エンジニアとして、私の…ば、バディになってもらいたい。」

ツカサ「ほほぉ~、わたしが沙月センパイのエンジニアにねぇ~。…ってエンジニアですとっ!?」

沙月「ツカサはエンフォースの新人なのに、システム担当として立派に成果を上げているではないか!そんなお前ならできると思ったのだ。」

ツカサ「いぃ~やいやいやいや待ってくださいってぇ!わたしはシステムの監視が専門ですよ。装備を作って制御なんて専門外です~…。」

沙月「そこを何とかしてくれないか!お前は絶対できると私は信じているんだぞ。」

ツカサ「えぇ~…システム担当なんて他にもいるでしょ~…。」

沙月「それがだな。皆に断られてしまったんだ。」

ツカサ「あぁ~、(でしょうねぇ~。)というかエンフォースに拘る必要あります?例えば~アーニャセンパイとか凄腕じゃないですかぁ~。」

沙月「スクライヴェナムだと!?それだけはダメだ。なぜなら、私の動機に関わる奴だからな。」

ツカサ「えぇ~。動機といえば、さっきから聞きたかったんですけど、なんでクアッドコアに出たいなんて思ったんですかぁ~?」

沙月「スクライヴェナムと組んでいるファイター、叢雨と決着を付ける為だ。私と同じ「カタナ・セイバー」の使い手であり、奴はその道の名門の出身だ。」

ツカサ「ほへぇ~。」

沙月「それなのに奴は!!!!」

ツカサ「ビクッ!」

沙月「…失礼した。叢雨は、カタナ・セイバーを捨てて棒を手に取り、クアッドコアの道へ進んだのだ。私は幾度もカタナ・セイバーでの手合わせを申し込んだが、それを理由に一向に応えてくれぬ…。」

ツカサ「あぁ~、じゃあ勝負できませんねぇ~。」

沙月「だから私は!!!!」

ツカサ「ビクッ!」

沙月「…ゴホン。…私が奴と同じ土俵に立ってやろうと思ったのだ。種目が同じなら嫌でも戦ってくれるだろう。そう思っている。」

ツカサ「えぇ~、カタナ・セイバーへの拘り捨てちゃうんです~?」

沙月「その心配はない。私がクアッドコアで勝った暁にはカタナ・セイバーで勝負をするよう事前に持ち掛けるつもりだ。私は剣姫の名において武道の全てにおいて叢雨の上を行く。"イッセキニチョウ"というものだ。」

ツカサ(えぇ~………)

沙月「頼むツカサ!私が叢雨に負けたらそれで終わりでもいい!私と組んでくれないか…!この通りだ。」

ツカサ「わぁ~わわわわ、センパイセンパイセンパイそんな剣姫ともあろうお方が後輩に土下座なんてしないでくださいってぇ~…」

沙月「ううううう…頼むううううううう……」

ツカサ「うぅ~…わかりましたよぉ~」

沙月「本当か!!!!???」

ツカサ「ビクッ!」

沙月「本当…なのか…?」

ツカサ「うぅ~わわわわ沙月センパイ泣かないでください!普段クールな人が土下座したり泣いたりしないでくださいってぇ~…」

沙月「……すまない。」

ツカサ「えぇ~っと、さっきも言いましたけど、クアッドコアでエンジニアがやるようなことなんて完全に未経験ですよぉ~?」

沙月「そ、それでも構わない。本当にやってくれるのか?」

ツカサ「うぅ~ん、じゃあ、3カ月ください。その間に勉強しますから~。」

沙月「ありがたい!ツカサは、私の最高のバディだ!」

ツカサ「えぇ~、バディなんて人生で初めて、しかも今組んだばっかりじゃないですかぁ~。…まあいいかぁ~」

3カ月後

ツカサ「えぇ~と、あけましておめでとうございます、沙月センパイ~。」

沙月「うむ、おめでとう。ツカサがクアッドコアに向けて励んでいる間に年があけたな。」

ツカサ「いや~大変でしたよ~。けど沙月センパイがシステム監視の業務を手伝ってくれていたみたいなので勉強の時間を作れました~。」

沙月「いや、私は操作を間違えてデータを消したり…いや、何でもない。とにかく、ツカサが試作品を作ってくれたと聞いて物凄く嬉しいぞ。」

ツカサ「えへ~ちょっと照れますね~…とは言っても実際に動かすのは今日が初めてなので心配です~。」

沙月「いいじゃないか。地区大会はまだまだ先。失敗したら改善すればいいんだ。私も、ツカサもな。」

ツカサ「あぁ~。そうですねぇ~。じゃあ、装着してみてください~。」

沙月「わかった。おお、これはパワードスーツと、剣!剣にしてくれたのか!」

ツカサ「まぁ~。沙月センパイといえば剣ですからね~。制御次第で鉄をも瞬時に溶かし斬るエネルギー纏った剣になる…はずです~。」

沙月「いいじゃないか!私の技と合わさったら必ずや最強に違いない。やはりツカサを選んで良かった。早速試しに技を放ってみようじゃないか。」

ツカサ「あぃ~。装備できたらシステム起動しますね~。」

・・・

沙月「できたぞ。早速起動してみてくれ。」

ツカサ「あぃ~。いきま~す。起動…と~。」

沙月「おお!私の剣にエネルギーが溜まって赤くなっている!奴の棒がサファイアグレイブなら…行くぞ!ルビーカリバー!!」

ツカサ(えぇ~。勝手に名前つけられちゃったよぉ~…。赤福って名前のつもりだったんだけど、まあいっかぁ~。)

沙月「エネルギーがさらに高まってきているな。」

ツカサ「あぁ~。フルチャージ来ました~今です~!」

沙月「くらえ!羽々斬流奥義・天下砕きッッッッ!!!!」

説明しよう、天下砕きとは、、、

カタナ・セイバーを渾身の力で大地に突き刺すことで大規模な衝撃波を発生させる、沙月が見出した必殺技だ。

その衝撃は大地を砕き、その破片を飛び散らせて更なる追加ダメージを与える。

ルビーカリバーの高エネルギーにより、その破片は灼熱の雨となるのだ。

ツカサ「おぉ~。いっけえ~!…ん?」

沙月「ツカサ、剣を突き立てたはいいが、大地が砕けないどころか、このまま体が動かないのだが。」

ツカサ「えぇ~…!?エネルギーの上昇が止まらずにオーバーヒートしてますね~。その影響でパワードスーツもフリーズしちゃってます~」

沙月「なんだって!?…うわあ!ルビーカリバーの高熱がコンクリにどんどん伝わっているだと!?空気が暑くなってきたな…」

ツカサ「わぁ~。沙月センパイ、今助けます~。え~~~っと、これだ~。強制停止~!」

沙月「よし!これで助かった…な…?ってうわわわわああ!」

ツカサ「あぁ~。あ…。沙月センパイ、パワードスーツの機能が止まったら膝から崩れちゃった~…。」

沙月「あぁぁぁぁぁぁ!!あついあついあついあ゛つ゛い゛あ゛つ゛い゛!!!!!」

ツカサ「えぇ~…だだだ、大丈夫ですか~?」

沙月「ああ、何とかな…。膝をやけどしてしまったが、問題はない。」

ツカサ「うぅ~。沙月センパイ…ごめんなさい~…」

沙月「いや、いいんだ。私がツカサに無理言って始めた事だ。私の責任だ。」

ツカサ「あぁ~。沙月センパイ~…。」

沙月「沙月が機械を改善すると同時に、私も機械に合わせた動きができるように鍛えてけばいいんだ。」

ツカサ「うわぁ~。ありがとうございますぅ~!」

沙月「ああ!この火傷は私たちの絆の証だ。明日からまた頑張ろう。」

ツカサ「ほわ~。ではまた次回~。」